「9pマイナス症候群」を知ったのは・・・
「9pマイナス症候群」とわかって・・・
人の遺伝子「染色体」の9番目が突然変異を起こして、
発育・知能に影響を与えるという。
8年ぶりの子宝にKさん夫妻は喜び合った。
1歳になっても、動き回らず、
体も大きくならないことに気づき・・・
知能障害と脊柱側湾症に、全身の筋肉が育ちにくいと
診断されて、この子は、普通の人生を歩めない・・・と
2歳になっても、立つこと、しゃべることもなく、
できることは精いっぱい努力した。
だが状況が変わらないと、心は沈み、
あきらめの心に・・・
そして、3歳の夏の朝、ハット息をのんだ!
息子が、畳の上を必死に這おうとする姿が!
母子の視線が合うと彼はニッコリ笑った♪
「この子が懸命に生きようとしているのに、
親の私が頑張らないでどうするの!」
やがて一人で立ち、ランドセルを・・・
その後も家族とともに、支えあい、励まし合い
一歩一歩乗り越えてきた。
今、知的障害者の市職員採用試験に合格、
この制度の“第一号”の職員として
出身の特別支援学校でも創立以来初の行政職への
就職だった。
Kさん自身は知的障害者支援のNPOを設立、
理事長として・・・
「今、はっきり言えることは、
病は成長と幸福の因であるということ、
もうひとつは・・・
この子を授かって、本当に幸せです!」
こんなにも希望あふれる“生き抜くこと”への
素晴らしい言葉で心から感動いたしました。。
このお話をお聴きして数年を経ましたが、
最近では親子の悩みや、成人しても
自立で出来ない。子が親を責め、親は何故?と
苦しむ等の相談があります。
子育て時期に夫婦が協力できなかった等々の
理由を聞きますが、相手軸になれないところが
気になりました。
今月もカウンセリングが続きます。